ウィーンの薔薇

恋する薔薇を食卓に

1864年の旧ウィーン窯閉鎖に伴い、皇帝フランツ・ヨーゼフの命を受け継承した絵柄です。絶世の美女とも唄われたハプスブルク家の皇妃エリザベートは、もともとお転婆娘で乗馬好き。因習的なウィーンの宮廷を嫌い、好んで山野連なるハンガリーに滞在しました。自然に囲まれた生活をこよなく愛し、ブダペスト郊外のゲデレ宮殿はお好みの滞在地でした。
そんな華麗な生活の中で、"ウィーンの薔薇"などへレンドの器が身近にあったことは言うまでもありません。
エリザベートは今もハンガリーで深く慕われ、ブダペスト市内を流れるドナウに懸かる橋のひとつに彼女の名前が付けられています。毎夜イルミネーションで飾られるその橋は、2009年国交樹立140周年を記念して日本がハンガリーにプレゼントしました。

たおやかな一輪の薔薇が白磁に映える優雅なこのパターンは、もとはハプスブルク家の内遣い用の絵柄で、ハプスブルク帝国が終わる1918年までハプスブルク家の門を出ることのない高貴なものでした。



[ウィーンの薔薇・シンプル] オリエンタルボール S

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