世界のふくろう
1st Season
Special Edition
太平洋横断の旅 〜海のモンゴロイド〜
今から八万年ほど前のこと、アフリカを出た現生人類が海岸沿いにインド辺りまで東進し、そこから南下してオーストラリアに直行する組と東南アジアに広がる組に分かれます。のちに東南アジア組の一部が、陸続きだったベーリング海峡を経てアメリカ大陸に渡りますが、その子孫こそ本シリーズ第二部を担うモンゴロイドです。
太平洋に乗り出したのも東南アジア組の一派らしく、バリ島辺りから無辺の海を島から島へ、カヌーを操ってひたすら東進してハワイ諸島を超え、イースター島に到り、そして遂に南アメリカに辿りついたと考えられます。その間実に数千年、島影すらない水平線に向けて舟を出し続けて遂に、リクの北周り組を追うように南回りの海のモンゴロイドが、環太平洋全域の"壮大な旅"の最終章を書き上げます。
その南太平洋でもふくろうはヒトの心深くに棲んでいます。オーストラリアのアボリジニではこうもりが男の霊で女の霊はふくろう、ポリネシアのサモア島ではふくろうがヒトの祖先とされるなど、ふくろう伝承は豊富です。ところが昔のふくろう像は現地の博物館を探した限り見当たりません。そこでモデルをバリ島のウブド村に代々伝わる木彫に求めました。この特徴的な姿は、インドネシアやタイなどで圧倒的人気の霊鳥ガルーダを模したものです。ちなみにウブドでは、ふくろうの鳴き声は身近の誰かが身ごもった徴しと言い伝える由。新しいいのちを告げる役割です。
バリ・ウブド村
インドネシア東端に位置するバリ島はヒンズー、仏教、イスラムなどが混在する異教・異文化のルツボで、山腹のウブド村には伝統舞踊のほか、細密画、木彫、石彫、染色、銀細工など多くの伝統工芸が渾然と活きている。島の東側のロンボク海峡は哺乳類分布の境界として有名なウオーレス線で、古代、この辺りがモンゴロイドの南太平洋進出の玄関口だったと思われる。
2024年4月1日(月)より、ヘレンドでは一部商品の価格改定を行います。詳しくは、「価格改定について」をご覧ください。 | |
2024年4月1日 以降の新価格 | 73,700円 |
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高さ | 約5.4cm |
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世界限定 | 3000個 |
備考 |
◎商品は手作り・手描きのため、1点ずつ色の濃さ、描き方、商品の大きさ、重さなど異なる場合がございます。ご指定などはお承り致しかねますので、予めご了承ください。 ◎商品写真はできる限り実物の色に近づけるよう努めておりますが、 お使いの環境(モニター、ブラウザ等)の違いにより、色の見え方が実物と若干異なる場合がございます。 予めご了承ください。 |